我々の研究室では，これまで，自己展開トラス構造を宇宙ミッションで利用することを検討してきました．このページでは，現時点での検討状況を紹介します．

当初はデオービット膜の展開構造として利用することを検討していましたが，今では，系外惑星直接観測用のスターシェードシステムに用いる恒星光遮蔽板（オカルタ，左図）や，デブリ捕獲システムへの適用を検討しています．そこで，このページでは，自己展開トラスについて解説するとともに，現時点における我々の自己展開トラスに関する研究状況を紹介します（簡単にまとめたpdfはこちら ）．

我々が提案している自己展開トラス構造は，自己伸展力を有するブームと，ブームを巻き取るためのハブ，そして，ハブを収納するノードの3つから成ります． トラスのノードに回転フリーのハブを搭載しており，そこに自己伸展ブームを巻き付け収納することで，トラス全体を小さく収納することが可能です．また，ノードにガイドローラーを取り付けておくことで，保持を解放した際には，所望の方向にブームは進展します．