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ソフトウェアエンジニアリング

ソフトウェアエンジニアリング

品質と経済的合理性を両立させたソフトウェアエンジニアリング技術

研究概要

 人工衛星、ロケットなどの宇宙機に搭載される電子機器には、システムをコントロールするソフトウェアを始めとし、様々な「論理」が組み込まれています。本研究では、システムの高い品質と経済的合理性(競争力)の両立を目指し、システムの論理をうまく、安く、早く、作るための設計検証技術の研究と実践に取り組んでいます。

研究の目標

システムの論理に対する合理的な設計検証技術の実現

実現したいこと・内容

 システムの論理はハードウェアのようには実体が見えにくいという「非可視性」によって問題が見つけにくく、またその多くが人間の「知的作業」の産物であるという特性をもっています。したがって信頼性と経済性を両立させるには、如何にそれらの可視性を高め、如何に知的作業範囲を局所化するかが重要といえます。本研究では、設計や検証に係る知識をどのようにモデル化するか、どのように知的作業範囲を局所化するかを考え、より上流でのソフトウェア要求やシステム論理設計に対する適切なリスク判断を実現することによりソフトウェアの高い品質(耐故障性)とプロジェクトの経済的合理性を両立させ、不確実性の高い環境を生きる宇宙機(ソフトウェア・論理)の実現に貢献します。

1)一貫したシステム設計・検証を可能とするモデリング手法と検証手法の構築(MBSE技術)

モデルを活用しながら、システムの要求や目的を分析し、それをシステムの動作(振る舞い)や構成要素へ分解、それら情報の複雑な関連を構造化していくことで、SEプロセスを実行するモデルベースシステムズエンジニアリング(MBSE)において、どうすれば開発を効果的・効率的にする、目的に適合したモデリングを行うことができるかを特に機能モデリングの視点から検討する研究に取り組んでいます。

本研究成果の利用について

本研究の成果を利用されたい場合は rvv-license@jaxa.jp までお問い合わせ願います。
なお、行政評価や広報活動等において実施許諾先組織名称等の公表を実施許諾契約において同意いただく必要がある場合がありますので予めご了承願います。


本研究に関する主な知的財産

名称 特許出願番号/登録番号等
ツリー型モデルを用いたチェックリストの生成方法(TARM) 特願2017-206127(ツリー型チェックリスト生成装置、ツリー型チェックリスト解析装置、 ツリー型チェックリスト生成システム、ツリー型チェックリスト生成方法、 ツリー型チェックリスト解析方法、およびプログラム)
モデルを用いた発明及び請求項の分析方法(JC-CLD) 特願2018-012721/特許第6537045号(分析支援装置及びプログラム)
モデルを用いたソフトウェア異常シナリオ検証方法(JC-FMEA) 特願2018-121252(異常シナリオ検証方法)
状態シーケンス図を用いた制御競合分析方法(JC-CONF) 特願2019-020088(シーケンス図生成装置、シーケンス図生成方法、及びプログラム)
FPGA論理回路部インタフェース設計検証手法(JC-FPGA) 特願2019-073165(タイミングチャート生成装置、及びプログラム)
オフノミナル運用シナリオ設計手法(JC-OFT) 特願2020-069228(シナリオ生成支援装置、シナリオ生成支援方法、及びプログラム)
複合リソース制御シナリオ設計技法(JC-RED) 特願2020-069203(シナリオ生成支援装置、シナリオ生成支援方法、及びプログラム)

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