研究設備

主な研究設備についてご紹介します。

・先端プラズマ推進チャンバ
・スペースサイエンスチャンバ
・電磁プラズマスラスタ試験システム(磁化チャンバ)
・ホールスラスタ開発試験用チャンバー
・カソード試験用チャンバー

先端プラズマ推進チャンバ


先端プラズマ推進チャンバ図1: 先端プラズマ推進チャンバ(旧プラズマセイル実験用チャンバ)

プラズマセイル実験で使用するために設計された直径2m、
全長3mの大型真空チャンバです。
平成25年度よりISASの大学共同利用設備となりました。
3台のMPDアークジェットを使用した世界最大級の電磁流体加速型プラズマ風洞を備えています。

パネル操作式の自動排気装置を備え、ロータリーポンプ、メカニカルブースターポンプ、ターボ分子ポンプ、
クライオポンプの大排気能力により、プラズマ推進機の試験に適した真空環境を作り出します。

電磁流体加速型プラズマ風洞制御装置図2: 世界最大級の電磁流体加速型プラズマ風洞と制御装置


チャンバ内には、外部からの操作で移動する手動の1軸ステージと電動の2軸ステージが設置され、プラズマ計測をはじめさまざまな計測で活躍しています。

プラズマセイルのスケールモデル実験やMPDアークジェットなど各種先端推進の研究開発に利用しています。

運転中のプラズマ風洞図3: 運転中のプラズマ風洞
パネル操作式自動排気装置図4: パネル操作式自動排気装置

スペースサイエンスチャンバ

スペースサイエンスチャンバ

ISASの大学共同利用設備です。
直径2.5m全長5mの大型真空チャンバであり、本研究室ではプラズマセイルの研究開発に利用しています。

電磁プラズマスラスタ試験システム(磁化チャンバ)

電磁プラズマスラスタ試験システム

ISASの大学共同利用設備です。
直径0.8m全長5mの真空チャンバと直流ならびに高周波電源を装備しており、MPDアークジェットならびにヘリコンスラスタの開発試験を行っています。

・ホールスラスタ開発試験用チャンバー
ホールスラスタ開発試験用チャンバー

直径3m/全長8mの国内最大の電気推進設備であり現在は技術試験衛星9号機(ETS-9)搭載国産大型ホールスラスタの開発試験を主に実施ています。

・カソード試験用チャンバー
カソード試験用チャンバー

直径1m/1.5mの小型チャンバーであり、大型ホールスラスタのためのホローカソードの開発試験を実施ています。