もっと、世界に誇れる美しい射場へ
前田 佳穂
- 入社: 2016年度
- 出身: 建設工学専攻
- 大学での研究テーマ: 幼児施設における冬季室内環境とインフルエンザ流行対策に関する研究
JAXAを目指したきっかけ
身近に航空基地や空港があり、航空機を見るためにいつも空を見上げていました。いつから空を見上げるようになったかは定かではありませんが、祖母の背中のぬくもりと青い空、航空機のエンジン音を鮮明に覚えているので、小さい頃からずっと、なのでしょう。
建築分野に進んだ後も空への憧れは消えず、課外活動の一環にモデルロケットの講座があり、他分野の学生さんに交ざって受講しました。私が飛ばしていたものは入門用の小さいものでしたが、初めての打上げカウントダウン時には緊張と興奮で手が震えました。
JAXAを目指したのは、その打上げ時の興奮が忘れられなかったからです。
現在の業務内容
種子島宇宙センターの歴史ある建築物の保全管理、改修工事の設計から施工現場の監理までが主な業務です。種子島ならではの業務として、ロケット打上げに係る業務もあり、他部署と所属を超えて現場で一丸となって打上げに臨んでおります。
日本における宇宙開発の中心となる現場での業務ですので失敗できない場面も多く、緊張感でしびれる毎日です。
今後の目標
種子島の射場は世界に誇れる美しい射場です。この美しい射場を美しいまま活躍させ、後世に残していくために建物の補修・改修、敷地の整備などより良い提案をしていきたいと思います。
また、今後ロケットが輸送サービスとして活躍する機会がより一段と増え、ひと月に何度も打ちあがることも考えられるので、打上げの最前線である現場でロケットの地上設備として何が必要で重要となるのかを学び、新天地「海のど真ん中」に新しい射場を整備出来たら良いなと考えています。
施設を目指す皆さんへのメッセージ
たかが箱、されど箱。家と同じで、職場の建物・執務空間も毎日ずーっと過ごす空間です。
JAXAにて箱(地上施設)の管理をする施設部は一見地味ですが、ロケット開発や有人宇宙飛行も地球という“地に足を付けて仕事をする人”あってのものです。私たち施設部は、そんな方々を宇宙環境のような過酷な環境ではなく、リラックスしつつも仕事に集中できる環境を整えていますし、もちろん射場の整備も行っておりますので、宇宙に興味のある方はぜひ一緒に働きましょう!