データの解析
衛星およびロケットによる観測で得られたデータをコンピュータを用いて解析することによって研究します。また、コンピュータの中で現象を再現するシミュレーションも行っています。2004年度では以下の研究が進行中です。
- 「大気光波状構造キャンペーン2004(WAVE2004)における観測データの解析」
2004年1月に鹿児島県において実施された、大気光波状構造キャンペーン2004(WAVE2004)では、高度約90km付近の大気波動とそれにともなう大気光の縞縞(波状構造)をロケットと地上から同時観測しました。この観測データを解析することで、大気光の縞縞を引き起こしている大気波動の正体を解明したいと考えています。
- 「火星大気の赤外スペクトル観測データの解析」
1996年に打上げられたNASAの火星探査機マーズ・グローバル・サーベイヤーによる火星大気からの赤外放射スペクトルの観測データを解析しています。これによって非常に高い空間分解能で火星大気の鉛直温度構造が導出できるので、火星大気中の波動や乱流といった微細な擾乱について、様々なスケールへのエネルギー配分、地形や緯度による違いなどが明らかになると期待されます。
- 「GPSによって観測された日本上空の全電子数(TEC)に対する経験的モデルの作成」
日本全土に約1000点あるGPS受信機のデータを解析することで、日本上空の全電子数(TEC)を導出することができます。このデータから独自の経験的モデルを作成し、従来の国際電離圏モデル(IRI)との比較を行うことで、電離圏の新しい描像を提案したいと思います。