遷音速風洞防音化対策 主冷却器防音化工事
公開日:2019/09/04 最終更新日:2021/03/16
2017年に調布航空宇宙センターにある2m×2m遷音速風洞設備の主冷却器に対する防音化改修工事を行いました。対策後に送風運転を行い防音効果の検証を行い、事前シミュレーションとおりの結果を確認しました。
共鳴吸音
騒音問題は「半心半技」であり、全てを技術で解決することは困難です。
当該設備が発する特定の周波数帯域の騒音を特定、低減し、心理的影響を小さくするために共鳴型吸音設備を設置しました。
BIM活用
当該設備は循環式風洞であり、また、大型な基礎構造物に支えられています。設備は試験時に可動するため、防音構造物は完全に縁を切る必要があります。50年以上前に整備されており当時の施工図等が残っていないため、施工業者である清水建設と連携しBIM(Building Information Modeling)を活用し、現況把握から施工計画立案を行いました。
施工段階でBIMを活用することには以下のようなメリットがあります。
- レーザー計測により精度の高い施工計画の立案が可能になる
- 高密度な鉄骨建方検討による工程計画の立案が可能になる
- 施工手順の明確化による工事関係者への周知徹底
施工手順検討
施工手順の検討に用いたモデルを動画でご紹介します。
資料
- 調布航空宇宙センター防音化改修工事BIM活用(PDF: 12.2MB)
関連リンク
- 調布航空宇宙センター
- 2m×2m遷音速風洞(航空技術部門)
- 第3回 改修した遷音速風洞(航空技術部門:特集『風洞』)
- 清水建設