大型膜面ソーラーセイルの構造に関する研究
IKAROSに続き,大型薄膜太陽電池セイルとイオンエンジン推進によって木星およびトロヤ群小惑星をフライバイ観測する中型ソーラー電力セイル探査機がJAXAで提案されている.IKAROSのセイルの面積が約190m2だったのに対し,中型探査機では2,000m2の電力セイルが必要とされている.IKAROSで得られた知見や培ったノウハウを活かして設計を進めるが,セイルの大型化や,中型機では探査機本体をスピンさせないことなどにより,IKAROSのソーラーセイル展開構造・機構からの大幅な変更が必要とされる.そのためのソーラー電力セイル展開構造・機構の検討を行っている.