小型科学衛星“れいめい”(INDEX)とその薄膜太陽集光パドルの構造・機構の研究開発
「れいめい」では,衛星構体開発の主担当として,メーカーと協力して構体の設計や試験を繰り返し行い,小型高密度の衛星構体を開発した.打ち上げロケットが当初のH-IIAからコスモトラス社(ロシアとウクライナ)のドニエプルに変更されたため,ウクライナに何度も出張して会議や試験に参加して構造系を完成した.また,宇宙工学実験の1つとして,太陽電池パドルの発電効率を向上させる薄膜太陽光反射器を開発した.「れいめい」は2005年8月にバイコヌール宇宙基地からの打ち上げに成功した.薄膜太陽光反射器についても,打ち上げ前に解析した反射特性と軌道上での発生電力の実測値との整合性を確認した.「れいめい」は現在もトラブルなく運用を続けている.
詳細は⇒小型科学衛星「れいめい」のサイトを参照.