宇宙建築を目指して

公開日:2021/02/26 最終更新日:2021/06/11
施設部 施設推進課
上條 楓
  • 入社: 2018年度
  • 出身: 環境・社会理工学院 建築学系 都市・環境学コース
  • 大学での研究テーマ: 動的外乱を受けるグリッドタイプシステム天井における力学的性状
施設部職員紹介

JAXAを目指したきっかけ

ザハ・ハディドのFire Stationという建物を見学した際に、立っているだけで平衡感覚を失うという経験をしました。このように、建築空間は人に心理的・身体的な影響を与えている点に魅力を感じ、建築学を専攻することにしました。建築物は人が居ることで価値を持つものであり、人も建築物から受ける影響があると考えているため、建築を通して人々の生活を豊かにしたいと考えました。

JAXAを目指した理由は、建築という専門領域を背景に宇宙に携わることができるからです。身近なオフィス空間からJAXAでしか扱うことのできないロケットや衛星・航空機等に関連する施設といった特殊な建築物まで、多種多様な建築物を通してそこで働く人々や見学に来られる方など多くの方々に貢献しつつ、宇宙建築のような人類の新たな活動空間の構築といった挑戦的なことに臨めるのではないかと考えました。

現在の業務内容

施設部職員紹介
Mロケット組立室(2021年2月)

現在は主にMロケット組立室の改修の設計~工事の監理業務を行っています。イプシロンロケット打ち上げのための整備作業を確実に行う空間を構築することに加え、このMロケット組立室は建築学的に貴重なものであるため、デザインを踏襲して後世に残すことも付加価値として考えました。

また、JAXAの地上施設は築数十年を経過し、老朽化の一途をたどるものが多くあります。その施設で働く作業者や研究者の健康や安心を第一に意識し、部全体予算から適切な施策に予算を充当する計画管理の業務も行っています。具体的には、相模原においてESCO※1というスキームを用いた更新計画を立案し、初期投資不要の老朽化更新と省エネを実現させる道筋をつけました。

これらの業務はチームで取り組む機会が多く、若手も積極的に発言できる職場です。

※1 参考:筑波宇宙センターにおけるESCO事業による人工衛星試験室等の空調熱源老朽化更新

今後の目標

やりたい仕事・できる仕事・求められる仕事、これら全てが重なると自分にとっての理想の仕事になると考えています。理想の仕事をするために、組織から「求められる仕事」を的確に認識しつつ、どのような仕事にも真摯に取り組み、「できる仕事」を増やすことを当面の目標にしています。将来的には、新たな環境下での人間の活動場所を創造したいと考えています。宇宙服や宇宙食というのは話題になっており、いずれは衣食住の住=人が活動する空間にも焦点があてられるでしょう。業務で培った知識や経験を活かして地上のみならず極限環境下でも人が活動するための快適な建築空間を構築したいと考えています。

施設を目指す皆さんへのメッセージ

今後の宇宙ビジネスは様々な業界の参入が期待されており、JAXAもダイバーシティが求められています。一見すると宇宙や航空とは関係が無いような分野を専攻していても、それを強みにできる土壌があります。特にJAXAの施設部は民間企業から転職した職員が多く、様々なバックグラウンドを持った職員が今までの経験や知識を活かしながら働ける多様性に富んだ環境です。好きなことや興味のある分野を突き詰めて、未知への挑戦にも怯むことなく様々な経験を積んで頂ければと思います。

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