JAXA新卒採用サイト

14

「凝り性」だから最後までやり遂げる研究者と極める新技術

佐藤 健一

2002年入社
商学部卒
調達部 研究・事業調達室

  •  
  •  
  •  
  •  
  •  

REASON入社の理由

数字で支える宇宙開発

中学生の時に毛利宇宙飛行士の初めての宇宙フライトを見て、NASDAという名前を知りました。スペースシャトルやNASAのプロジェクトに興味を抱き、趣味として宇宙雑誌を時々眺める学生時代でした。高校までは理系だったのですが、大学は数字を扱う商学部に進み、ファイナンス分野を学びました。

就職活動は金融業を中心にしていましたが、一番の理想は昔から憧れていた宇宙に関わる仕事をすることでした。「入れればいいな」と、他社とは別格の位置づけで、旧NASDAを志望していたのです。当時の事務系職員は「法律」「経済」とコースが分かれていて、「経済」で入社試験を受けました。

WORKわたしの仕事

研究者と業者の橋渡し 「仕様書」を精査する

入社後数年は経理・財務を担当し、JAXA全体に関わる業務に携わることができました。当初は、「自分に何ができるのか」と不安もありましたが、種子島在勤時代に目にしたロケットの打上げ現場で、寝る間を惜しんでトラブルに対応する技術者の仕事ぶりを間近で見たり、無事打ち上げが成功した時の感動を分かち合ううちに、日本の宇宙開発の手助けに少しでも役立つことができればという気持ちがどんどん強くなりました。

入社10年目に調達業務を担当することになりました。それまでの経理分野から契約に関わる法務系へ、大きな転換です。担当したのは基礎研究の宇宙用部品。調達の仕事の流れと各種ルールを学びながら、研究者の要求を満たす調達方法の模索が始まりました。

研究者の要求はまず「仕様書」にまとめられ、用品を納める業者からは「見積書」が提示されます。「仕様書」と「見積書」の内容に食い違いがあれば、双方との調整が必要となります。研究者が要求していることが仕様書に反映されていなければ、現場で研究者と確認しながら修正していきます。一方で業者とは、見積書に必要な項目が入っているかどうか、不明な項目が含まれていれば、その積算と妥当性の確認を行います。調達部に配属されてからは、研究者と直接話す機会が増え、研究内容も自然と理解するようになりました。

現在は、航空機分野の調達業務に携わっています。担当する研究内容が異なると、当然ながら調達業務の詳細も変わってきます。例えば、航空機は大気圏のみを飛行するため、「空力」や「騒音」をより考慮した調達内容になります。また、宇宙関係は1社しか扱っていない部品も多く、随意契約が多いのですが、航空機は民間市場があるので、部品を扱う業者が複数あり、その分入札も多くなる、という具合です。

日本の航空機開発が欧米大手航空機メーカーに対応して、どこに注力して研究を進めようとしているのかが業務を通して見えることもあり、そこが調達業務の面白いところです。日本のメーカーは、欧米大手があまり開発していない複合材の分野に強みがあり、軽くて丈夫なその複合材は省エネに繋がり注目されています。衝撃波(ソニックブーム)を低減させる研究はJAXAが有力プレーヤーです。また、自分が調達業務で携わったJAXAの研究成果「乱気流検知装置」がボーイングの技術実証プロジェクトに採用された時には、やりがいを感じました。

  •  
  •  
  •  
  •  
  •  

FUTURE将来の想い

来たれ「JAXAベンチャー」へ 宇宙開発に関われる新たな道

「JAXAベンチャー」という企業があります。JAXAの知的財産や業務で得た知見を利用して事業を行う、JAXAの研究員・職員が出資し設立したベンチャー企業のことです。JAXAはそれに事務補助業務として関わっています。また、現在、研究開発法人における出資機能の強化も検討され、その出資業務もJAXAの業務に加わります。いずれはこれらの業務に携わってみたいと考えています。初めからベンチャー企業に挑戦したい人もいると思いますが、JAXAに入って知見を深め、その後起業するという選択肢もあるのです。

                          

JAXAでは、ソラ(宇宙、大気圏内)を飛ぶ物すべてが研究開発の対象です。宇宙航空の様々な分野に関わることができます。ロケット・人工衛星・有人宇宙設備・航空機等々、またそれらが組み合わさって実行されるプロジェクトもあります。事務職は研究開発の現場に行く機会は少ないですが、自ら動けば、いつでも「本物」に触れることができるのです。

CAREER PATHキャリアパス

入社してからこれまでのキャリア

  • 1st year

    経理部資金管理課に配属される

    NASDAにおける未払金、繰越金など、年度毎の予算執行管理を担当。

  • 2nd year

    財務部経理課に配属される

    NASDA、ISAS、NALの3機関がJAXAに統合され、特定部署における経理・資産管理業務を担当。決算に関わる業務に携わる。

  • 5th year

    鹿児島宇宙センター管理課に配属される

    宿舎管理業務、労務管理業務、地元住民対応業務、ロケット打上げ管制隊業務を担当。

    打上げ現場で発生する様々なトラブルに技術者が寝る間を惜しんで対応し、無事打上げを成功させていく様を見るたびに感動した。

  • 7th year

    財務部筑波財務課に配属される

    筑波における経理業務を担当。(研究部門の経理:ロケット、宇宙ステーション、基礎研究)

    決算を仕上げていく業務の中で、自分のミス・仲間のミス関係なく、会計伝票の起票ミスを一緒になって見つけ出し、決算を完成させていった。チームワークの大切さに気付かされた。

  • 10th year

    契約部筑波契約第2課に配属される

    主に基礎研究の宇宙用部品に関わる調達業務を担当。

  • 14th year

    契約部調布契約課に配属される

    航空機分野に関わる調達業務を担当。

THE OTHER SIDE OF THE MOON私の一面

学生時代はスキーサークルに所属し、夏はバイトで資金を貯め、冬はスキーの毎日でした。社会人になってからもJAXAスキー部に所属。子どもがまだ小さいので最近はほとんど行けていませんが、新雪の翌朝に朝一番で非圧雪コースに飛び込むのは最高です。

  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  

HOW TO APPLY
採用情報