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日本を代表しているという気概を持って JAXAだから伝えられる宇宙のこと

笹村 舞実

2013年入社
人文科学部修士課程修了
広報部 企画・普及課

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REASON入社の理由

辿り着くまで諦めない気持ちを持ち続けること

元々宇宙が好きで、子供の頃から宇宙関係の仕事に就きたいと思っていました。高校生の時は、理系ではないと宇宙関係の仕事はできないと思い、頑張って理系科目も勉強しましたが、やはり得意なのは文系科目。大学受験では理系にも挑戦しましたが、結局文系の学部に進学しました。その時、一度は宇宙関係の仕事を目指すことを諦めたのですが、大学の教授から「これからの時代こそ、宇宙には文系が求められる」とアドバイスをいただき、遠回りをしながらもJAXAで働けるよう努力を続けました。大学卒業後は米国の大学院に進み、新聞社でのインターンを経て、国内の総合研究所に勤務。続いて米国ワシントンD.C.の調査コンサル会社で経験を積みました。

大学院卒業から数えて5年後、海外での仕事でJAXAと関わったこともご縁となり、JAXA招聘職員として働き始めました。前職の経験を活かし、今の調査国際部調査分析課で世界各国の宇宙開発動向について調査し、まとめる仕事を担当しました。その後も正規職員の募集が出ると毎年応募していたのですが、2年余りの招聘職員の経験を経て、新卒の頃から数えて5回目の応募でようやく採用されたのです。

宇宙開発と人類社会への貢献という、日本では他にはない目的を掲げる組織であること、日本を代表しているという気概を持って働ける環境であることがJAXAの魅力で、長年の努力が実り、入社できた時はこの上なく嬉しかったです。

WORKわたしの仕事

米・露・欧だけではない アジアの宇宙開発の今と向き合う

入社8年目となり、それぞれの部署で印象深い仕事は数々ありますが、調査国際部に所属していた時に担当した、UAE宇宙機関との機関間協定の調整に仕事の醍醐味を感じました。宇宙新興国であるUAEからは、宇宙開発や日本への期待を含め、前向きで勢いのあるエネルギーを沢山受けて、成果と共にとても刺激となった仕事でした。また日本国内では、政府や大学、民間企業と協力しながら進めるという、産学官連携の底力や可能性を学んだ仕事でもありました。宇宙開発というと米・露・欧との協力の場面が多いのですが、この時担当していた東南アジアや中東の国々には、これから宇宙開発・利用を進め発展していきたいという勢いがありました。私自身、初めて同じアジアの人と仕事をさせていただく中、日本人の感覚と似ているところも多く、異動した今でも連絡を取り合う信頼関係を築くことができました。

現在は、国内外の広報イベントの企画・調整・実施、特に海外向けの情報発信(講演、展示、ウェブ等)や、画像・映像の管理を行っています。JAXAは外部からの注目も集めやすく、魅力的なコンテンツも沢山持っているので、広報としてはとても有難い環境です。一方で、JAXAから発信したいことと、外から求められていることが乖離している時もあり、そのギャップを埋め、もっとJAXAのことを知ってもらい、応援してもらえるような広報活動ができるかが今の課題であり、やりがいを感じるところでもあります。また、JAXAの事業は難しい内容が多いので、それをいかにわかりやすく簡潔に伝えるか、理系ではない文系の私でも理解できるところまで落とし込んで発信することを心掛けています。例えば、宇宙飛行士の活動についても、無重力ならではの動作にフォーカスされがちですが、実際は宇宙で様々な実験をしていることや、それがどう生活に影響を及ぼすのか等についても伝えたいところです。「広く浅く楽しく」と「深く詳細に」の双方がバランスよく、分かりやすく伝わることが望ましいと思っています。

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FUTURE将来の想い

何度でも何度でも目指してほしい JAXAはあなたの経験やアイディアが活かせるところ

月・火星へ向けた国際宇宙探査が実現しつつある中、広報の立場からも貢献したいと考えています。国際広報という形で、国内外の人々と協力して成し遂げていきたいです。

将来の夢は「宇宙」へ行くことです。私が宇宙に行くために克服しなくてはならない課題は、コスト面や宇宙飛行士ではない等、今はいろいろありますが、宇宙産業界全体が拡大すれば輸送のコストは克服できるかもしれませんし、最近公表された日本人宇宙飛行士の新規募集では、理系のみならず文系の人にも門戸が開かれました。これら心の中の野望を実現するためには課題も沢山ありますが、そのどれもがこれから取り組む仕事に繋がっていると思うのです。

JAXAはどの仕事も宇宙に繋がっているという他社にはない特長があります。様々な経験が業務の役に立つので、何度でも目指してみる価値があるところです。

CAREER PATHキャリアパス

入社してからこれまでのキャリア

  • 1st year

    調査国際部 国際課に配属される

    アジア・中東担当として、各国の宇宙機関との協力を進め、アジア・太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF)の事務局として会議運営に携わった。

  • 4th year

    有人宇宙技術部門 事業推進部に配属される

    広報担当として、大西宇宙飛行士と金井宇宙飛行士の国際宇宙ステーション長期滞在の広報を担当した。人間が宇宙に行き生活する為には、多くの人々が関わる大事業であることを仕事を通じて学ぶ。米国、ロシア、欧州のパートナー機関とは、それぞれの立場や考え方の違いを乗り越えて、少しずつ信頼関係を築きながら、協力して仕事を成し遂げ、最後には喜びを共有できたことに幸せを感じた。

  • 6th year

    外務省 北米第二課へ出向

    日米間の経済・貿易に関わる分野のうち、宇宙・航空・通信・政府調達等を担当した。2019年4~6月にかけて毎月のように日米首脳会談が開催され、その裏方の仕事を通じて、国家レベルで物事を動かすダイナミズムを感じるとともに、それを実現するための細々とした調整や外交マナーを学ぶ貴重な経験もできた。この時に日米首脳間の合意事項に「宇宙」を盛り込むことができたことが後の月・火星を目指す「アルテミス計画」参画にも繋がった。

  • 7th year

    広報部 企画・普及課に配属される

THE OTHER SIDE OF THE MOON私の一面

子供の頃は、宇宙飛行士と共に歴史学者にも憧れており、大学時代は居合道に熱心に取り組みました。今でも稽古を続けており、現在は錬士6段です。居合道は精神集中と緊張感が伴います。外へと広がる宇宙とは対称的に、自らの内なる世界と向き合うことで、日々の仕事とのバランスが取れていると感じています。

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