JAXA新卒採用サイト

好奇心を原動力に広い宇宙を渡り歩く

加持 勇介

2005年入構
法学部政治コース卒
宇宙科学研究所科学推進部
計画マネージャー

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REASON入構の理由

宇宙が教えてくれた 未知を追求するワクワク

宇宙に興味を持ったのは、小学1、2年生の頃に読んだ『星空の狩人』という本がきっかけでした。多くの彗星や小惑星を発見したことで世界的に知られるアマチュア天文家の関つとむさんの回想録です。この本を通じて、未知なものを探してワクワクする感情を覚え、面白そうなことを見つけたら、とりあえず何でもやってみようという行動原理が芽生えたのだと思います。

就職活動をしていたときに、偶然JAXAの採用募集を見つけると、自分の人格形成の根っこにある「宇宙」の分野で未知なものを追求する仕事をしたい、と思い至り、勢いで応募しました。何かを始めるときは、それが自分に合っているかどうかをロジカルに考えることも大事ですが、直感的に「好きだ」「やってみたい」と思う感情も大切にしています。当時の直観通り、いま好奇心を原動力として動く「Curiosity Driven」の実現を追究する仕事をしている実感があります。ちょっとした出会い、気付きでしたが、日々の仕事にとても満足しています。ただ入構以来、ずっと仕事をしているというよりも、クラブ活動を無我夢中でしてきたような気持があります(笑)。

WORKわたしの仕事

高い目標に挑みながら バックアップの用意も忘れずに

現在は、惑星探査機や宇宙望遠鏡の開発・運用を担当する宇宙科学研究所(通称、宇宙研)の科学推進部で企画や予算管理などを行っています。直近1年で宇宙科学を取り巻く状況が急激に変わりました。たとえば、日本で物価が上昇し、円安も続いています。これは人工衛星の部品を購入するのにかかる費用や衛星をロケットで打ち上げるのにかかる費用にも影響します。衛星の開発はメーカーさんに依頼していますが、ほかの仕事と比べて儲からないと判断されてしまうと、引き受けていただけない可能性もあります。予算の制約があるなかで、いかに面白いミッションを実現させられるか。その戦略づくりに取り組んでいるところです。

JAXAに入構して以来、様々な部署を渡り歩き、経済産業省とベンチャー企業への出向も経験しました。なかでも印象に残っているのは、月・惑星探査プログラムグループに配属されたときのことです。世界で初めて小惑星に着陸して、その砂を地球に持ち帰ることに成功した探査機「はやぶさ」のプロジェクトマネージャとして活躍した川口淳一郎先生のフォロースタッフとして、新しい火星ミッションなどを考案して、作り出すという仕事を任されました。有志の若手職員にも集まってもらい、10人ほどのチームで、ああでもないこうでもないと試行錯誤したり、調整のために色々なところを駆けずり回ったりしたのは楽しかったですね。結果的に計画は打ち切りとなってしまいましたがとにかく充実して楽しかったし、大きく成長できました。常に高い目標を掲げ続けること、その目標に挑戦しながらも、万が一できなかったときに備えてバックアップを用意し、周到に実現へ向けた道筋を作ること。大きな学びです。また、いま振り返ると、こういった若手中心による挑戦を受け止めたJAXAという組織文化はありがたいと思います。

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FUTURE将来の想い

宇宙研から世界を驚かすミッションを生み出したい

目標は宇宙研から世界を驚かすミッションを創出し、多くの方をワクワクさせることです。小惑星探査機「はやぶさ」は小規模ですが、NASAの度肝も抜くようなミッションだったと思います。月着陸で着陸位置の誤差を大幅に減らす「ピンポイント着陸」を達成した小型月着陸実証機「SLIM」も尖ったミッションで、150億円程の規模ですが世界を驚かせました。日本には海外の宇宙機関ほどの規模の予算はありませんが、面白いミッションを実現させる知恵を持っている研究者は大勢います。そんな研究者の知恵を結集させて、世界をワクワクさせるミッションの実現に携われることが宇宙研での仕事の醍醐味です。宇宙研での仕事はやりがいもあって楽しいですが、将来的にはJAXA全体の戦略立案にかかわる仕事や宇宙業界でのビジネス創出にも挑戦してみたいです。

JAXAは、宇宙を軸に惑星探査、ベンチャー企業とのタイアップ、宇宙飛行士、安全保障といった非常に幅広くてエキサイティングな事業領域を持っています。領域が広いため、多様なポストが用意されており、自分の生き方や性格に合ったやりがいのある仕事を見つけられるはずです。私も、数年前まで経済産業省で衛星の輸出振興をやっていたのに、今は惑星探査機や月面探査の推進をしています。このふり幅は仕事とは思えない面白さがあります。

CAREER PATHキャリアパス

入構してからこれまでのキャリア

  • 1st year

    総務部総務課に配属

    国会や省庁、政党対応を担当した。大学時代は政治が専門で、特に政治外交史に関心があり、政治にかかわる部署を希望して配属された。政治のプロセスを垣間見ることができた。

  • 3rd year

    宇宙利用ミッション本部に配属

    現在の第一部門にあたる宇宙利用ミッション本部で予算要求や企画を担当した。地球観測、通信、測位衛星など、宇宙を利用したインフラの発展を目指した。

  • 5th year

    産業連携センターに配属

    現在の新事業促進部にあたる産業連携センターで産業振興施策を担当した。当時は産業振興の取り組みは始まったばかりで、そもそも宇宙産業の振興とは何をやるべきなのか、手探りで検討した。

  • 7th year

    月・惑星探査プログラムグループに配属

    小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトマネージャを務めた川口淳一郎先生のフォロースタッフとして、新しいミッションの立ち上げに携わった。

  • 9th year

    経済産業省宇宙産業室に出向

    衛星の打上げや管理についての指針を定めた「宇宙活動法」の立法や輸出振興や宇宙部品戦略の立案といった産業振興施策の立ち上げを担当した。JAXAから宇宙産業室への出向は初。何ができるのか試行錯誤する日々だったが、経済産業省ならではのマクロな視点を持つことができた。

  • 12th year

    宇宙科学研究所科学推進部に配属

    ロケット分野の企業との産業連携を担当する傍ら、海外の宇宙機関と協力関係を構築するための交渉なども行った。

  • 14th year

    株式会社スペースワンに出向

    宇宙活動法を策定するきっかけにもなったロケットベンチャーで実際に働いてみたいという思いから、超小型ロケットを開発するスペースワンの設立初日に出向。開発管理やロケットの営業、企画などを担当した。

  • 17th year

    宇宙科学研究所科学推進部に配属(現職)

    科学推進部に戻り、宇宙科学研究所の経営企画や予算管理、プロジェクト管理、外部連携、広報などを担当している。

THE OTHER SIDE OF THE MOON私の一面

昼休みや放課後は宇宙研のフットサルコートでサッカーをやっています。筑波にいたときはサッカー部に入って、大会にも出場していました。部門や年齢も関係なく、色んな方と一緒に楽しめる素敵な時間です。JAXAはクラブ活動もあり、希望すれば様々な余暇の活動もあります。

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