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産学官をつなぎ日本の宇宙開発利用の可能性を広げる

梯 友哉

2011年入構
理工学研究科 開放環境科学専攻修了
研究開発部門 超小型・小型衛星宇宙実証研究ユニット

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REASON入構の理由

「学生生活をとおして 見つけたやりたい仕事」

子どもの頃、太陽系の外にも宇宙が続いていることを知り、「宇宙はすごい!」と感動したことを覚えています。将来は宇宙にかかわる仕事に就きたいと思い、宇宙飛行士も輩出した大学・学部を進学先に選びました。

在学中は、超小型衛星や缶サット等の実践的な宇宙工学活動を支援する大学宇宙工学コンソーシアム「UNISEC」の学生代表を務め、超小型衛星の開発や組織の企画運営に没頭しました。大学・大学院での学びやUNISECでの活動を通じて、理学よりは工学、物づくりよりはプロジェクトやプログラム全体をマネジメントする仕事、といった具合にやりたいことが少しずつ具体化されていきました。

就職先にJAXAを選んだのは、「好きなこと」と「得意なこと」を活かして夢を実現できる場だと考えたからです。宇宙分野は開発に長いスパンが必要で、幅広い技術や政策的・戦略的な視点も求められるため、大学やUNISECでの活動で身に付けた計画力やバランス力が活かせると思いました。

WORKわたしの仕事

隙間を埋める仕事が プロジェクト成功の秘訣

現在は、「革新的衛星技術実証プログラム」において、大学や研究機関、民間企業が開発した部品や機器に宇宙空間で実証する機会を提供するための小型実証衛星を開発しています。特に、私は「システム担当」という役割を担っています。革新的衛星技術実証プログラムで選定された部品や機器をどのように搭載するか、どのように運用するかなどを考え、システムとして成り立つような調整を行っています。

衛星の不具合の多くは、機器と機器の間あるいは人と人の間など「インタフェース」で起こると言われており、これらの隙間をいかに埋めるかが大事です。プロジェクトを成功させるために、インタフェース間での作業の抜け漏れを上手く埋められるように心がけ、「なんでも屋」として雑用的な作業も含めて対応しています。大変なときほど「やってやるか!」と気合を入れて取り組んでいます。

革新的衛星技術実証プログラムで開発している小型実証衛星は、従来の衛星と比較して短期間で開発するチャレンジングな側面がありながらも、外部のユーザの実証を担うために、確実に開発することも求められます。チャレンジと信頼性のバランス感覚を持って、どのようにプロジェクトを進めるかを考えることにやりがいを感じています。また、複数のユーザの実証機器が搭載されるマルチミッションの衛星で、ユーザの声を聞きながら、衛星そのものの運用と複数のユーザが希望する実験を両立させていくことも大きなやりがいのひとつです。

入構後すぐに受けたオリエンテーションで、上司が大切だと言っていた「好奇心と責任感」という言葉をノートの表紙の裏にメモしました。当時はなるほどと思うくらいでしたが、年次が上がるにつれて、その大切さがわかるようになってきました。

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FUTURE将来の想い

産学官の「かけはし」を目指して

日々今後の目標や取り組むべきことを考え、見直し続けています。ここ数年で宇宙分野は大きく変化し、アメリカでは民間企業が年間100回もロケットを打ち上げる時代に。十年前には想像もできなかった世界が訪れました。日本でも宇宙スタートアップが登場し、宇宙産業は拡大していますが、まだ世界に遅れを取っているように感じます。それでも、宇宙産業や科学探査にはまだ多くの可能性が残されているはずです。変化の時代に必要なものを見極めながら、自分の可能性も信じて前進していきたいです。

現在、革新的衛星技術実証プログラムをより良くするための検討を進めています。産学官の「かけはし」として、産学官の連携をさらに強化できるような役割を担っていきたいです。

近年、宇宙業界は急速に広がりを見せていますが、宇宙分野に限らず、自分が何をしたいか、何ができるかをよく考えることが大切です。そのうえで、自分の好きなことや得意なことがJAXAの求める人材や役割にマッチするのであれば、ぜひJAXAを目指してほしいです。一緒に仕事できる日を楽しみにしています。

CAREER PATHキャリアパス

入構してからこれまでのキャリア

  • 1st year

    宇宙科学研究所 電子部品・デバイス・電源グループに配属

    科学衛星や探査機に搭載される電子部品の開発と試験検証を担当した。2016年にイプシロンロケット2号機で打ち上げられた衛星「あらせ」の開発・マネジメントも担った。宇宙科学研究所 大気球実験グループを併任して、科学観測用大気球を用いた実験に関する業務も担当した。

  • 8th year

    研究開発部門 研究推進部に配属

    研究開発に関する事業計画の管理や、人材育成、産業振興、業務実績評価に関する業務などを担当した。組織としての事業の企画・立案から評価までのサイクルを理解するとともに、技術系とは異なる事務系の仕事の仕方を学んだ。

  • 10th year

    研究開発部門 超小型・小型衛星宇宙実証研究ユニットに配属(現職)

    民間企業や大学等の革新的な技術を搭載・実証するための小型実証衛星の開発を担当している。システム担当として、衛星全般の技術調整を行うとともに、プロジェクトやプログラム全体のマネジメントも行う。

THE OTHER SIDE OF THE MOON私の一面

ランニングやサイクリング、ドライブなど、走ることが好きです。仕事では頭を働かせることのほうが多いので、休日は身体を動かして頭をリフレッシュさせています。ロケットの射場がある鹿児島県・内之浦や種子島のマラソン大会にも出場したことがあります。地上から宇宙までの距離と同じ100kmを走るウルトラマラソンも完走経験あり!

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