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既存の枠にとらわれず現場に寄り添う仕事

岩井 貴志

2002年入構
政治経済学部経済学科卒
調達部 研究・事業調達室

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REASON入構の理由

JAXAで地球環境問題解決に貢献へ

地球温暖化やオゾン層の破壊、酸性雨などの環境問題が報道されるのを見て、「地球のために何かできることはないか」と模索していました。大学は経済学科に進学。開発経済学のゼミで京都議定書に基づく排出量取引等について学びました。地球規模で温室効果ガスの削減に取り組む必要性を感じ、将来は地球環境に貢献できる仕事に就きたいと考えていました。

一方、宇宙にも漠然とした憧れがありました。子どもの頃、親の仕事の都合でアメリカに住んでいた時期があり、ケネディ宇宙センターから次々と打ち上げられるスペースシャトルと何でも実現できてしまうNASAに憧れました。

就職活動をしているなかで、日本にも宇宙機関があることを知りました。JAXAは宇宙から地球環境に貢献できる日本で唯一の機関です。オゾン層の破壊も、宇宙から直接修復できる方法が見つかれるかもしれない、そんな仕事に携わりたいと考え、JAXAを就職先に選びました。金融商品やメーカの商品を扱うよりも「宇宙」という未知のフィールドを扱ってみたいという思いも、JAXAへの就職を後押ししました。

WORKわたしの仕事

研究者や技術者に寄り添う調達業務

入構以来、様々な部門で企画、広報、国際など、様々な業務を担当してきました。特に印象に残っているのは、オーストリア・ウィーンで開催された国連宇宙空間平和利用委員会(COPUOS)に日本の代表団として活動したことです。国連宇宙空間平和利用委員会とは、宇宙空間の平和的利用と持続可能な活動を促進するための議論や意見交換などを行う場です。外務省に出向時と総務部法務・コンプライアンス課に所属していたときの計4回出席のチャンスをいただき、JAXAが中心となって進めてきたセンチネルアジアの普及啓発、宇宙資源探査等について調整を行いました。

法務・コンプライアンス課では、業務のひとつとして宇宙法の研究にもあたりました。ホットなトピックや将来的に法的な課題となり得るテーマを選んで国内の有識者とともに研究をします。1年目はスペースデブリ、2年目は有人宇宙飛行に関する研究を行いました。スペースデブリは増加し続けると、運用中の衛星が損傷する恐れがあり、最悪の場合は地上での暮らしにも影響が及ぶ可能性があります。また、宇宙における有人活動にも影響を与えます。宇宙交通の調整・管理を進める動きも出てきていますが、スペースデブリの除去はすぐに進むわけではありません。今後、国際的な枠組み、または国際協力を通じてスペースデブリの除去も加速して進められると良いのではないかと考えています。学生時代から関心を持っていた環境問題の解決につながる活動に最前線で携われたのは良い経験となりました。

現在は調達部研究・事業調達室で有人宇宙技術部門の契約を担当しています。各部門内の事業推進部で勤務した際に、部門の研究者や技術者の方々が事業を計画どおりに進めるために本当に多くの関係者と調整を行い、苦労をしながら仕事をしていることを身近に感じていました。調達業務では、こうした部門の仕事を調達の側面からサポートすることになりますので、なるべく研究者や技術者の方々に寄り添いながら仕事を進めることを心掛けております。まだ配属されて間もないですが、研究者や技術者の目線でスムーズに業務を進められるよう、複雑なルールも整理してわかりやすく伝えられるように様々な改善を行っていくことを考えております。

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FUTURE将来の想い

既存の仕組みに捉われず アップデートを

これまでの経験を活かし、既存の仕組みや方法にとらわれることなく、より実効的・効果的な手法を取り入れるべく様々な業務において改善提案を行い、組織が少しでも良くなるように貢献していきます。

JAXAは、打上げやミッションの成功という明確かつ大きな目標に向かって、職員全員が仕事をしている職場です。事務系職員である私もロケットの打上げを間近で見ると、込み上げる喜びや達成感を感じます。初めて打上げを見たときは、関係者の皆さんの努力や苦労がひしひしと伝わってくるようで、思わず涙が出てしまいました。JAXAを目指す皆さんにも是非この喜びや達成感を一緒に感じていただきたいです。

CAREER PATHキャリアパス

入構してからこれまでのキャリア

  • 1st year

    筑波宇宙センター会計課に配属

    筑波宇宙センターにおける研究開発部門の契約を担当した。

  • 4th year

    外務省に出向

    外務省で政府間取極、国際協力の促進などの業務を行なった。また、宇宙分野にとどまらず、フランスとの科学技術協力も担当した。

  • 6th year

    宇宙輸送技術部門事業推進部に配属

    宇宙開発の現場に近い部署を希望し、配属された。ロケットの打上げやエンジンの燃焼試験の情報連絡や広報等を担当した。

  • 9th year

    有人宇宙技術部門事業推進部に配属

    宇宙ステーション補給機「こうのとり」や星出彰彦宇宙飛行士のISS長期滞在に関連する広報を担当した。

  • 12th year

    宇宙科学研究所科学推進部に配属

    宇宙科学に関わる国際協定等を担当した。所長と国際調整の場に同席することもあった。

  • 14th year

    調達部プロジェクト調達室に配属

    温室効果ガス観測技術衛星(GOSAT)や陸域観測技術衛星(ALOS)シリーズ等のプロジェクトの契約を担当した。

  • 18th year

    総務部法務・コンプライアンス課に配属

    全社にかかる法務やコンプライアンス等を扱う部署に配属になり、宇宙法の研究、国際的な対応、研究不正・研究費不正、利益相反等を担当した。

  • 23rd year

    調達部研究・事業調達室に配属(現職)

    有人宇宙技術部門の契約、調達業務のBPOを担当している。

THE OTHER SIDE OF THE MOON私の一面

スポーツが好きです。数年前までは、週末は空手の先生をしていました。最近はランニングしたり、子どもとテニスをしています。毎年ビーチラグビーの大会にも出場しています。

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