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研究とプロジェクトの両方の経験を強みにロケットと宇宙機双方の推進系技術を極める

藤井 剛

2008年入社
工学研究科 航空宇宙工学修了
研究開発部門 第二研究ユニット(併任:宇宙輸送技術部門 H3プロジェクトチーム)

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REASON入社の理由

宇宙開発のフィールドで世界を舞台に働ける

中学時代、テレビで見た宇宙から撮影した地球の美しさに感動し、宇宙飛行士に憧れを抱いたのが宇宙に興味を持ったきっかけです。とりわけロケットに関心を持ち、あれだけ大きなものをどうやって作るのか、どうやって動かすのか、興味を持ちました。大学では、いったん宇宙への興味は横に置いて機械工学系に進学し、大学院では触媒燃焼についての研究をしましたが、就職活動では再び宇宙分野を考えました。当時はモノづくりに興味があったため就職先としてメーカーも考えましたが、日本の宇宙開発の方向性を決め、広い視野を持って世界を舞台に働ける、という点が決め手となってJAXAに就職を決めました。

WORKわたしの仕事

仕事としての研究開発の醍醐味

入社してすぐは宇宙開発の現場の仕事を希望して種子島宇宙センターへ配属され、ロケット打ち上げ現場での推進系設備の保全や開発業務に携わりました。ロケットは機体だけではもちろん打ち上がらず、設備も含めてのロケットシステムであり、縁の下で支える設備の重要性を学びました。

入社4年目に、宇宙機推進系の研究開発部門への配属となりました。当時、自分は研究には向いていないと思ってプロジェクトへの配属を志望していた経緯があります。ロケットにもまだまだ携わりたいという希望を持っており、異動が決まった時は戸惑いを感じたのが正直なところです。しかしながら、異動して最初に担当した1液ヒドラジンスラスタの研究は、ロケットとは異なり毎回新しい設計が必要となる宇宙機の面白さや宇宙機推進系の奥深さ、研究開発の面白さ、そして世界を舞台に戦っていく楽しさと、様々なにことに気づかせてくれた印象深い仕事でした。そのとき研究開発したスラスタは、今では多くの宇宙機に採用されています。

JAXAでの研究は、現行のプロジェクトの課題解決や将来のプロジェクトを先導するような実機に繋がる研究ができる点が醍醐味であり、大学での研究とはまた違った広がり方にやりがいを感じています。

入社時はロケットに携わりたいと考えていましたが、今はロケットと宇宙機の双方の魅力を知り、どちらにも興味を持って取り組んでいます。

現在は新型ロケットであるH3プロジェクトチームにも併任で携わっており、H3ロケットの2段姿勢制御装置(RCS:Reaction Control System)の開発を担当しています。社内外を巻き込んだ開発プロセスを一通り経験すると同時に、JAXAとメーカーとの間で要求、仕様、コストと様々な調整がある中、モノを作り上げる難しさも実感しているところです。最終的に成果が実機として形になる点がやはり大きな魅力で、日本の宇宙輸送手段としてH3ロケットが今後も長く使われていくためにも、使い勝手がよく運用しやすいシステムを実現するんだ、という責任を感じながら仕事に取り組んでいます。

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FUTURE将来の想い

プロジェクトと研究を技術で橋渡し 世界を相手に存在感を示していきたい

これまでのキャリアの中で、幸いにもプロジェクトの開発スタートから運用までを一通り経験することができました。今後はさらに上流フェーズで、新しいミッションの企画・立案・実現に携わってみたいと考え、様々な研究の種を撒いている段階です。研究成果が軌道上で実際に動くところまでを経験できれば、何事にも代えがたい喜びとなるでしょう。また、今後限られた予算の中でプロジェクトを実現していくには国際協力は必須であり、そのような国際プロジェクトにも参加したいと考えています。

これからも自身の強みを活かして、プロジェクトと研究を技術で橋渡しする存在でありたいです。新しいプロジェクトを実現する研究に取り組み、また研究成果をプロジェクトのミッション達成にも繋げていきたいと考えています。またその技術力で、世界を相手に日本の存在感を示していきたいです。

日本の宇宙開発を牽引したいと考えている方、宇宙開発の分野で世界を舞台に働きたい方、自分の研究成果を軌道上で試してみたい方。JAXAに入ればそのようなチャンスがたくさん転がっています!ぜひ一緒に働きましょう。

CAREER PATHキャリアパス

入社してからこれまでのキャリア

  • 1st year

    宇宙輸送ミッション本部 射場技術開発ユニットに配属(種子島宇宙センター)

    ロケット打上げ設備(推進系)の保全と開発を担当。H-IIBロケット初号機の各種開発試験を行う。

  • 4th year

    研究開発部門 第二研究ユニット(宇宙機推進系)

    ・1液ヒドラジンスラスタの研究開発(担当した国産1N, 4Nスラスタは現在も広く使われている)

    ・2液スラスタの研究開発

    ・宇宙機推進系システムの研究

    ・スラスタを含む推進系システムの観点からのプロジェクト支援、新規ミッションのシステム検討。

    推進系の専門家として様々なプロジェクトに携われるのも魅力の一つ。

  • 8th year

    宇宙輸送技術部門 H3プロジェクトチームに配属(上記、研究開発部門と併任)

    2段姿勢制御装置(RCS)開発の主担当

  • 11th year

    長期派遣研修制度で欧州宇宙機関(ESA)に1年間滞在

    社内の長期派遣研修制度を利用して、オランダに拠点を置くESA-ESTEC(European Space Technology Centre)へ1年間研修として赴く。JAXAを外から客観的に見ることで、技術力の高さといった強みも改めて実感。欧州で培った人脈を活かした研究も仕込み中。

THE OTHER SIDE OF THE MOON私の一面

昼休みに同僚で集まってサッカーをやっています。心地よい疲れで脳もリフレッシュされ、午後の仕事もはかどります。またコーヒーを飲みながらの雑談スタイルも好きです。海外の研修先は日々のコーヒータイムで新しい仕事が生まれて動いている、と言っても過言ではないくらい「コミュニケーション」や「創造力」の源でした。

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