観測ロケットS-310-44号機実験

S-310-44号機

打上日時:平成28115日 () 12:00(日本標準時)

打上げ場所:内之浦宇宙空間観測所

実験目的:電離圏プラズマ加熱現象の解明

ロケットの飛翔結果: 

ロケット機種・号機

打上時刻

(日本標準時)

発射上下角

観測開始(ノーズコーン開頭)時刻

最高到達高度

着水時刻

S-310-44

120000

75.5

打上60秒後

161km
(
打上198秒後)

打上388秒後

-   上表のとおり、ロケットの飛翔は正常で、搭載機器は計画通り動作し、内之浦南東海上に落下した。

 ・実験結果:

-       観測ロケットはSq電流系中心から距離約200300 kmの領域を通過した。

-       高度100110 kmにおいて電子温度は背景温度よりも約150K高く、電子加熱領域が存在していたと推定される。

-       加熱領域において、電子が非熱的なエネルギー分布を示していることが観測された。

-       高度95110 kmに激しい電子密度擾乱、96113 kmに卓越したプラズマ波動がLHR周波数付近に観測された。これらは電子加熱メカニズム解明の鍵と考えられ、今後さらに解析を進めていく。