2020年12月に閣議決定された「第5次男女共同参画基本計画」にて方針決定過程への女性の参画拡大が求められているところ、社会的な性別役割分担意識や経験からの思い込み等によるアンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)への気づきによる意識改革に取り組むこととし、2021年度より全役職員を対象にオンライン研修を開始いたしました。
アンコンシャスバイアス研修による意識改革が一過性のものとならないよう全役職員を対象に毎年研修を実施し、2023年度はマイクロアグレッション(自覚なき差別)について研修を実施しました。マイクロアグレッション(自覚なき差別)とは、アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)が表面化し、言葉や態度として否定的に相手に伝わるものであり、マイクロアグレッションを取り除くことで、多様な人が自分らしさを発揮しながら貢献・活躍できる心理的安全性の高い職場づくりを目指すものです。
今後も継続的にアンコンシャスバイアス研修を実施し、意識改革に取り組みます。
キャリア形成上の課題解決や悩みの解消を援助し、個人の成長をサポートするメンター制度に加え、2022年度からは基幹職になることに対する漠然とした不安や思い込み、悩みを共有し解決に向けたヒントを得る手助けや、経営課題と自らの仕事を結びつけて解決策を探ることを意識するきっかけを作り、自身の将来像を描きやすくする手助けとなるような機会の提供を目指し、基幹職との座談会「キャリア寺子屋」の開催も始めました。
JAXAでは、女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画(2016年4月1日~ 2019年4月30日)の策定を行い、安心してキャリア形成でき、基幹職として活躍できる支援体制を構築するため、2016年度下期にキャリアメンター制度を試行し、2017年度から同制度の本格運用を開始しました。
メンター制度とは、豊富な知識と職業経験を有した社内の先輩職員(メンター)が、後輩職員(メンティ)に対して行う個別支援活動です。職場の上司は職務・業務の指示・命令を行い、組織目標の達成を行いますが、メンター制度では経験豊かなメンターが双方向の対話を通じて、メンティのキャリア形成上の課題解決や悩みの解消を援助し個人の成長をサポートする役割を果たすことを期待しています。
具体的には、定期的にメンターとメンティとが面談(メンタリング)を重ね、信頼関係を育む中で、メンターはメンティの抱える仕事上の課題や悩みなどに耳を傾け、相談に乗ります。メンティ自らがその解決に向けて意思決定し、行動できるよう支援しています。