機械構造物や宇宙構造物などの動的に変化するシステムの挙動をシンプルなモデル化によって解明あるいは創出すること,非線形力学の概念を実際の機械構造システムに導入することの必要性や有用性を確立し,実機械構造物の設計に役立てることを志向している.主な研究分野は非線形ダイナミクスと宇宙構造物である.過去に取り組んできたもの,現在取り組んでいるもの,今後取り組んでみたいものをまとめた研究内容のイメージを右図に示す.非線形振動方程式における非線形現象の解析から,地上の機械構造物の振動問題,軌道上における大型宇宙構造物の挙動など,様々な機械構造システムのダイナミクスについて,理論解析法や数値解析法の考案,改良,適用,実験モデルの制作と実験実施,理論と実験との比較,宇宙機の構造・機構の研究開発などを通して,萌芽的研究から実機開発までに幅広く取り組んでいる.