宇宙探査実験棟
建物情報
所在 | 相模原キャンパス |
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構造 | 鉄骨造 |
階数 | 地上2階建て・地下なし |
建築面積 | 899.83㎡ |
延べ床面積 | 1,232.76㎡ |
竣工 | 2017年2月 |
主な特徴
宇宙探査実験棟とは
宇宙探査にかかわる技術研究開発、オープンイノベーション事業の拠点として、2017年5月から運用が開始されました。
エントランス・ロビー
正面の吹き抜けを見上げる位置にアイストップとしての「JAXAロゴ」を配置しています。
ぐるりとロビーを回るように来館者を2階へと導く階段は、移動する際の視線を意識的に変化させることを狙っています。
2階まで上がりきると再び「JAXAロゴ」が間近に見え(ロゴの大きさは日本人成人男性の平均身長と同じ1.7m)、ロゴをバックに記念撮影のポイントになっています。
2階見学廊下
2階から探査フィールドを一望できる見学廊下は、一般の方に試験の全景を見学していただくスペースです。見学をドラマチックに演出する工夫として、一瞬で全てのガラスが曇りガラスから透明に変わる「瞬間調光ガラス」を採用しています。このガラスは、「見える」「見えない」を切り替えることで、探査機などに採用された独自技術(知的財産)を保護する役割も果たしています。
宇宙探査フィールド
フィールド屋根には軽くて丈夫な金属製の「折板」と呼ばれる屋根材を採用しています。さらに断熱性を高めてフィールド内の温度変化を抑え一様な環境を維持できるよう、折板を2重に重ね、間に断念材を挟み込んだ「断熱二重折板」としています。
探査フィールド床下の地面を地盤改良することにより強固な支持地盤とすることで、重量425トンの砂を支える構造にしています。床の構造は全て均一で、山の様に砂を積み上げることや、井戸の様に砂を掘り下げることが、どの場所でも可能です。探査機の着地試験の衝撃にも耐える構造となっています。
コントロールルーム・実験室など
探査フィールドを見渡すことができる2つのコントロールルームは、「地上」と「宇宙船内」、あるいは「地球」と「月」といった3地点の中継を模擬することを想定しています。
動画
宇宙探査フィールドのロボット走行試験の様子などをご覧いただけます。
宇宙探査実験棟 宇宙探査フィールド実験室(JAXAデジタルアーカイブス)
宇宙探査フィールド(JAXAデジタルアーカイブス)
関連リンク
- 宇宙探査実験棟(JAXA宇宙探査イノベーションハブ)
- JAXA's 2017年7月1日発行(No.069)(JAXA)
- ISASニュース2017年6月号(No.435)(JAXA宇宙科学研究所)
- 宇宙科学探査交流棟(JAXA宇宙科学研究所)