岡本 太陽

新しいアイデアと人間力を活かして JAXAの活動を社会・ビジネスへとつなげる

行政と研究開発の橋渡し役

大学では国際宇宙法ゼミに所属し、宇宙活動に関する国際的な枠組み作りの勉強をしていました。といっても、私の名前からの想像を裏切って恐縮ですが、元々は宇宙に特別な関心があったわけではなく、直感で選んだゼミでした。このゼミをきっかけに宇宙の法律的な可能性を知り、文系出身者にも活躍の場があると考え、JAXAを目指したいと思うようになりました。

入社後、最初の2年間は総務部に配属され、以降は文部科学省出向、ロケット関連部門の事業推進部、調査国際部、1年間の長期派遣研修(海外留学先でMBA取得)を経て現在に至ります。現在はJAXAの所管官庁である文部科学省との調整が主な仕事です。JAXA航空技術部門が実施すべき事業の計画、進行している事業の進捗状況を把握し、事業の実施に必要となる予算を認めて頂けるように、文部科学省に対して情報提供や説明を日々行っています。事業推進部の役割は、行政と研究開発の現場を橋渡しし、同じ目的に向かって事業を進めていくための環境作りをすることだといえるでしょう。

外部との協業スキームを企画・提案・構築

今年、JAXAは日本政策投資銀行と連携し、宇宙航空分野のさらなる発展に向けた取組みを開始しました。最近もっともやりがいを感じた仕事の一つは、航空分野に関して私が主体となって提案したこの連携パートナーとの協業スキームの構築です。我が国の航空産業界の活動を、中長期的な視点で、JAXAと一緒になって支援してもらえる連携パートナーとともに、何か新しい環境作りができないかと考える中で考案したアイデアでした。具体的な取組みはこれからですが、今後、航空・宇宙産業の基盤強化や国際競争力強化が期待されます。

新しい連携や事業のアイデアは、それが本当に新しいのか、将来花が開くのか、最初から分かるものではありません。それでも、自ら新しいアイデアを出して進めていこうと思ったら、内容を一つひとつ丁寧に伝え、その取組みに対する周りからの「信用」を高めていくステップが必要になります。そして、もう一つ重要なのがその人自身の「信用」です。この仕事で、社内や外部の連携パートナーから信用を勝ち取ることができたのは、魅力ある取組みであったと同時に、担当した職員一人ひとりが粘り強く、着実に業務を積み重ねた結果によるものだと思います。

「JAXA×ビジネス」を実現する

JAXAは、各職員が優秀で、安定したパフォーマンスを発揮することができる会社です。その一方で、ビジネス感覚の鋭い民間企業にとってJAXAは「ビジネスとは違った価値観を持つ組織」と考えられているようです。これは、JAXAがまだビジネスパートナーとして見られていないということかもしれません。これからの航空・宇宙分野は、単に夢や希望を語るだけでなく、日常的なビジネスフィールドと結びついていく必要があります。地に足をつけて外部と密にコミュニケーションを取り、人間力を活かして連携関係を築いていくことが事務系職員である自分の使命だと思っています。

JAXAを目指す学生への一言メッセージ

現代は社会環境の変化が激しい時代です。その中で断片的な情報だけを見てJAXAを分析しても、その半年後、一年後には状況が変化してしまいます。JAXAに限らず自分が関心をもったフィールドに1度アンテナを張ったのであれば、粘り強くそこに留まって様々な視野でその関心を広げてみてください。その上で、JAXAを選んでもらえるととても嬉しいです。

プロフィール

2003年総合政策学部卒業後、旧NASDA(宇宙開発事業団)に入社。総務部、文部科学省出向(航空担当)を経て、ロケット部門の事業推進部ではセキュリティ管理等を担当。調査国際部にて欧州協力や調査分析業務を実施後、長期派遣研修で米国にて経営学修士号(MBA)を取得。現在は、航空技術部門事業推進部にて事業の企画・運営を担当。気は小さくてもフットワーク軽くアグレッシブであり続けることが目標。最近、子供と空手を習い始め、筋肉痛と格闘中。

1日の業務の流れ

10:30出社、挨拶、メール確認
11:00所管官庁からの問い合わせ対応、社内関係者との調整
12:15昼休み(たまに同僚とのパワーランチ)
13:00所管官庁への事業説明のため、上司及び事業担当者と霞ヶ関へ外勤
14:00所管官庁との打合せ
16:00帰社、打合せで出た要対応事項のフォローアップ(社内関係者との調整)
17:00部内での新規の業務提案に向けて、同僚とブレスト
18:00メール確認、翌日の段取り確認等
18:30退社

※所属部署・掲載内容は取材当時による

部門紹介 航空技術部門

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