藤本 司

歴史に残る仕事に携われる誇り

公認会計士から軌道修正

公認会計士を目指して専門学校に通っていましたが、試験に落ちてしまい、落ち込んだ気持ちで就職活動を始めようと思っていた矢先、学校の先生からJAXA(当時はNASDA:宇宙開発事業団)を勧められました。JAXAが就職先の選択肢になり得るとは思わなかったため、正直驚きましたが、よくよく思い返してみると子供の頃からロケットやUFOが好きだったことから、運命的な出会いを感じて入社を志願しました。

入社間もない頃は、専門用語がなかなか理解できず、学校で勉強してきた簿記の知識も民間企業とは違ったため、戸惑いもありました。しかし、宇宙航空分野の研究開発に興味がありましたし、職場では周りのサポートもありましたので、乗り越えることができました。

必要不可欠な「予算」の仕事

入社以来、経理と契約の仕事を長く渡り歩いてきました。現在は経営推進部の推進課という部署にいます。私はここで、JAXAが活動するために必要なお金「予算」を国に要求する仕事を行っています。JAXA全体として、何にいくら必要なのか取り纏めて、JAXAの主務省の一つである文部科学省に要求します。文部科学省は財務省にその予算を要求しますので、必要性を説明できるよう、専門家として文部科学省を支援します。

予算は無駄のないよう大切に使わなければならないのはもちろんですが、宇宙・航空分野の発展には、基礎研究などの先行投資が必要で、投資効果がすぐに出ない分、その必要性は簡単に理解されるものではありません。未来のための予算を確保しながら、現在進行している事業を推進することが、我々の仕事です。国の財政が厳しいなかで希望する予算額の獲得が難しい点は大変ですが、JAXAの事業を遂行する上で、予算は必要不可欠なものであり、この獲得に貢献できることにやりがいを感じています。

歴史を築く仕事

JAXAは金銭的利益を追求する企業ではなく、人類社会に貢献する事業を進める法人です。社会に必要な・有用な技術開発を進め、成果が実ればその結果は歴史に残ります。歴史に残る仕事に関われるなんて、魅力的じゃないですか。

今後の目標は、よりプロジェクトに近い仕事をすることです。プライベートな目標だと、現在3歳の娘を無事に成人させて、老後も妻と仲良く暮らすことですね。

JAXAを目指す学生への一言メッセージ

未来は「今」の積み重ねです。今力を入れて真剣に取り組んでいることは、きっと将来役立つと思うので、引き続き頑張ってください。H3ロケット打上げなど、今後、宇宙開発は更に進化します。新たな歴史を築くために一緒に貢献しましょう。

プロフィール

専門学校(会計士学科)卒業後、2003年に旧NASDAに入社。財務部で調布地区決算、調達部で企業調査・契約締結等を経験。2016年7月から経営推進部推進課にて予算要求業務に従事。趣味はスポーツ観戦、ドライブ、ゴルフ(練習程度)。千葉県出身。

1日の業務の流れ

09:30出社、メールとその日の予定の確認
10:00予算の概算要求関係資料に係る調整・作成
12:15昼食(課内メンバーと外食)
13:00予算の概算要求に関する打合せ
14:00主務省からの依頼対応
17:45退社

※所属部署・掲載内容は取材当時による

部門紹介 経営推進部

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