「きぼう」の成果を社会と人類の未来のために
OUR ENTERPRISE 事業紹介

有人宇宙活動/宇宙環境の利用

世界15か国が参加する国際宇宙ステーション(ISS)計画。
日本は、我が国ならではの技術で「きぼう」日本実験棟や宇宙ステーション補給機「こうのとり」の運用を通じ貢献しています。

国際宇宙ステーション(ISS)運用の根幹を支える「こうのとり」

「こうのとり」は最大約6トンという世界最大の補給能力を有し、大型標準ラックの搭載等「こうのとり」のみが備える機能でISS運用の根幹を支えています。「こうのとり」はその安定かつ着実な運用により、今まですべてのミッションの完璧な遂行による国際貢献を果たし、日本は今やISS運用に不可欠な存在となりました。

「こうのとり」6号機から9号機では、2024年までのISS運用に不可欠、かつ日本企業が開発したリチウムイオン電池を使った新型バッテリの輸送を担い、地上運用管制とあわせISS運用の中核を担う「チームジャパンの総合力」でISS計画に貢献します。

ISS用新型バッテリを搭載した「こうのとり」の曝露パレット

「こうのとり」6号機キャプチャ時の運用管制室


「きぼう」だからこその技術で、新薬設計や加齢研究の発展に貢献する

JAXA独自の高品質なタンパク質結晶生成技術を用いて、疾病に関するタンパク質などを「きぼう」で結晶化し、得られる結晶構造の情報を薬剤や産業用酵素などの研究開発に役立てています。地上の研究開発サイクルに近づけるよう宇宙実験にかかる期間の大幅な短縮化や実験機会の高頻度化などを行い、バイオベンチャーとの包括的な利用協力を進めています。

2016年度より臨床研究に多く使われる小動物(マウス)を用いた長期飼育ミッションを開始し、微小重力と人工重力環境で同時に飼育しマウス全数の生存帰還は世界初となりました。35日間の飼育期間でも骨や筋肉の量が大幅に減ることが示され、その詳細が遺伝子レベルで明らかになりつつあります。このような加齢に似た身体の変化(骨減少や筋萎縮)が劇的に生じる宇宙環境を生かして、加齢研究の進展に生かしてまいります。

©岩手医科大学/JAXA
左)地上検討で得られた結晶
右)「きぼう」で得られた結晶(顕微鏡観察画像)

©JAXA/筑波大学/東京医科歯科大学
宇宙で飼育したマウスの骨の比較
左)人工重力群で飼育したマウス
右)微小重力群で飼育したマウス


超小型衛星放出や材料曝露実験で、宇宙空間の高頻度・多様な利用機会を提供

フィリピン初の国産衛星「DIWATA-1」の放出成功を喜ぶ関係者

10㎤サイズから始まる超小型衛星は、世界各国で開発・打ち上げられています。超小型衛星を放出する手段は、船内と船外をつなぐ通路“エアロック”とロボットアームを持つ「きぼう」ならではの特徴を生かしたもので、これまでに日本と米国合わせて200機近くを放出し、技術実証や人材育成など、身近で新たな衛星利用手段として認知されつつあります。また、年2回の簡易な材料曝露実験も行われています。これまでの材料曝露実験はその取り付けに宇宙飛行士による船外活動(EVA)が必要でしたが、「きぼう」のエアロックとロボットアームにより、高頻度な実験機会を実現しています。

「きぼう」船外利用の高頻度かつ身近さは、国際貢献としての価値も高く、国際連合宇宙部や国レベルの協力でも役立っています。

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