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トピックス

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2011/06/07

高信頼性リアルタイムOSがいよいよ宇宙へ!

情報・計算工学センター(JEDIセンター)が開発した、高信頼性のリアルタイムOS(RTOS: Real Time Operating System)が、いよいよ、H-IIBロケット3号機*に搭載され、初めて宇宙に向けて旅立ちます。このRTOSは同ロケットに搭載される新型の誘導制御計算機(GCC)と慣性センサユニット(IMU)に含まれる宇宙用のマイクロプロセッサHR5000の上で動作します。

このRTOSは、μiTRON4.0に準拠し、TOPPERSプロジェクトの一つとしてHRP(High Reliable Profile)カーネルを名古屋大学大学院情報科学研究科組込みシステム研究室(高田・冨山研究室)と共同で開発し、また独自の安全性確保のためにSafetyカーネルを開発し、組み込んだものです。ひとつのソフトウェアに障害があっても、ほかのソフトウェアに影響が波及しないようにする仕組みを持つなど、宇宙機システム全体の信頼性向上に寄与できる機能を持っています。

JEDIセンターでは平成15年からRTOSの信頼性を向上させるため、この新しいRTOSとその検証方法について、研究開発を行ってきました。平成19年にひととおりの開発を終えましたが、引き続いて、実用化に向けて、ユーザ向けのドキュメントや周辺ツールの整備、問合せ対応の充実などの取り組みを進めた結果、H-IIA/H-IIBロケットの新型の誘導制御計算機(GCC)と慣性センサユニット(IMU)のOSとしての採用が決まりました。

現在、H-IIBロケットの開発作業において、リアルタイムOSを搭載した装置などのシステム試験を行い、宇宙に向け、最終点検中です。JEDIセンターでは、初フライト成功に向けサポートを実施しております。

新型の誘導制御計算機(GCC)の外観
新型の誘導制御計算機(GCC)の外観

*H-IIBロケット3号機は、高度約400 kmの軌道を飛行中の国際宇宙ステーション(ISS)に補給物資や実験装置を送り届けるため、宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機(HTV3)を打ち上げる予定です。

Copyright 2010 Japan Aerospace Exploration Agency