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第三研究ユニット(旧)情報・計算工学センター(JEDI)とは

第三研究ユニットとは

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ユニット長挨拶

 第三研究ユニット(JAXA’s Engineering & Design Innovation Center)の目的は、急速に進歩するコンピュータに支えられて重要性を増し続けている情報工学や計算工学を日本の宇宙開発に生かすことで設計開発効率や宇宙機の信頼性を向上することです。
 情報工学成果のインターネットやスマートフォンが我々の生活を大きく変えたように、宇宙開発プロセスをも大きく変革するポテンシャルを持っています。また、計算工学は航空機や自動車エンジン等の設計において既に大きな威力を発揮していますが、ロケット・宇宙機の開発においても同様の可能性を秘めています。

 JAXA 第三期中期計画期間中に次のような成果を上げることができました。

(1) スーパーコンピュータを駆使した大規模な流体音響数値シミュレーションにより、イプシロンロケットの打ち上げ時の騒音を世界最静粛レベルとする新射場の設計や次期基幹ロケットH3用のLE-9エンジンのターボポンプ、燃焼器などの内部の極低温・超高温・超高圧の極限状態での流体現象把握などを実現し開発に活用されています。
(2) 宇宙機ソフトウェアの高信頼化においては、有人宇宙開発を起源としJEDIセンターが広めてきたソフトウェア独立検証(IV&V)の有効性が広く認められ、JAXA全プロジェクトで実施すべくその普及ための技術開発を完了しました。
(3) これまで高価なエンジン本体の繰り返し実験でしか確認できなかった信頼性を、より基本的な実験・解析の積み上げと統計的手法の組み合わせによって確認する手法を確立し、H3開発にて有効活用されています。

 このような私たちの強みである数値シミュレーションやソフトウェア高信頼化をさらに活用し、より大きなシステムを迅速に評価するシステムレベルシミュレーション分野の強化、ソフトウェア IV&V で培った技術のより広い技術検証への取り組み、また AI(人工知能)分野における宇宙開発に重要な分野の見極めに取り組んでいきます。更にプロジェクト等の早い段階でのシステム成立性の見極めに役立つ技術開発を進めていきます。常に積極的に新たな活動を展開することで、世界で勝負できるような研究者集団として認知されるよう、私たちは一致団結して目標に向かっていきます。みなさまのご支援をよろしくお願い致します。

第三研究ユニット長

Copyright 2010 Japan Aerospace Exploration Agency