研究内容

高信頼性・安全性検証手法

ロバスト性検証技術

個別想定を超えたロバスト性検証の要素技術・検証環境の方法論を研究します。

検証自動化技術

不具合等から検証観点のパターンモデルを作成し、運用条件、構成、仕様等に基づき、自動で検証シナリオを生成するアルゴリズムを研究します。特に自動検証環境の研究においては、検証シナリオを人が介在せず、自動実行し、試験結果が要求道理の動作をしていることを自動判定(合否判定)する方法論を研究します。

高信頼性・安全性評価手法

検証網羅性評価技術

複数システムの多種多様な検証情報からシステム全体のEnd-to-End検証を評価する技術を研究します。

欠陥伝搬評価技術

システム全体への欠陥モードの体系化及びそのシステムへの影響度評価手法を研究します。

ゴール構造化記法を用いた汎用的な安全要求の明確化と評価

一般安全要求や安全に関する標準規格など、特定分野のシステムに汎用的に適用される安全要求はあいまいな記述を含んでおり、解釈の誤りは要求の意図から外れた過不足のある設計につながるため、必要ないコストの増大や事故の要因となりうります。本研究では、曖昧さの原因として汎用的な安全要求が暗黙的に仮定する知識などの暗黙知に着目し、それらを明確化することにより、関係者の相互理解の促進やシステムの安全性の向上を目指しました。具体的には、宇宙分野において用いられるコンピュータによるハザード制御を行うシステムに対する安全要求(Computer Based Control System safety requirement, CBCS安全要求)を対象とした明確化を行いました。CBCS安全要求は宇宙分野において用いられる一般安全要求です。CBCS安全要求の明確化にはゴール構造化記法(Goal Structuring Notation, GSN)という記法を用いました。
 さらにその有効性を評価するために、宇宙航空開発機構の技術職員を対象とした比較評価実験を行いました。実験の結果、一般安全要求の意図から外れた誤りの発見と訂正においてGSNによる明確化の有効性を確認しました。また定量的結果と定性的結果の関係にasdfasdfNSG分析することで、着目して分析することで、GSNによって明確化されたCBCS安全要求では従来の安全要求に比べて開発者及び審査者の実感と実際の結果の乖離が少ないことが確認できました。

CBCS安全要求が用いられた"きぼう"
構築したGNSの一例

宇宙機ソフトウェアへの直交欠陥分類法の適用と検証戦略への応用

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